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2005.02.16

仁木悦子の作品

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『探偵三影潤全集 白の巻』を見かけて、買ってしまいました。角川文庫や講談社文庫で出たものは当時買っていたのですが、きれいな装丁を見たら我慢できなくなったのです。

 仁木悦子は、第3回江戸川乱歩賞の受賞者です。この賞の第1回は中島河太郎の『探偵小説辞典』、第2回は早川書房のポケット・ミステリに贈られました。現在のように新人の作品を選出することになったのは、第3回からですから、仁木悦子は最初の受賞者といってもよいでしょう。そのときの作品が『猫は知っていた』です。仁木雄太郎と悦子の二人の兄妹が探偵役として登場し、下宿先の病院で起きた事件を解決します。このシリーズの長編は4つあるのですが、わたしのおすすめは『林の中の家』です。

 今回刊行された『探偵三影潤全集 白の巻』は、仁木兄妹シリーズとは雰囲気の違うハードボイルド調のミステリ。長編『冷えきった街』の他、「白い時間」、「白い部屋」を収録しています。

 出版芸術社では、仁木悦子の作品を何年かおきに少しずつまとめています。「仁木兄妹長編全集」、「仁木兄妹の探偵簿」、「子供たちの探偵簿」と、入手が難しくなった作品を読みやすく分類・配列して刊行しているのです。これはとてもありがたいことですね。わたしもそうですが、以前読んだことのある方には懐かしいでしょう。新しいミステリファンの方には、読んでおいて損のない作品ですから、おすすめしたいと思います。


『探偵三影潤全集 白の巻』 仁木悦子 出版芸術社 1,680円
このほか、仁木悦子の作品についてはこちらをどうぞ。

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