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2005.01.22

子どもをミステリ好きにする絵本

hayashi01 思いつきです。絵本にもいろいろありますが、お子さんをミステリ好きにしたいと思ったらこんな本はいかがでしょう。

『きょうはなんのひ?』 瀬田貞二 作・林明子 絵

 まみこは朝、学校の出がけに「おかあさん、きょうは なんのひだか、しってるの?」と声をかけます。与えられる情報は「かいだん 三だんめ」だけ。おかあさんは、そこで「ケーキのはこをごらんなさい」と書かれたメモを見つけます。

 この後、メモ探しが何度も繰り返されるのですが、ヒントの中には場所を絞りきれないものがあり、お母さんは名探偵さながら、推理をしながらメモを探し続けます。特に、電話でお父さんに連絡してポケットの中を確認してもらうという場面はおもしろく、遠隔操作まで使うのかと驚かされます。このあたりは繰り返しの中にちょっとした変化を与え、子どもたちをびっくりさせる仕掛けです。

 ところが絵本はここでは終わりません。何の日だったのか、その謎はラスト1ページで明かされるのですが、ここには子どもにも分かりやすい、基本的な暗号トリックが使われているのです。それもダブル・ミーニングの言葉遊びまで使って。そして、最後はラスト一行の衝撃。「おとうさんと おかあさんは、ほんとうに しらなかったのでしょうか」。読み終えて、はたしてどうであったのかを子どもたちに振り返らせるのです。リドル・ストーリーにも似たおもしろさもあり、ミステリ好きの大人の読者から見れば、一冊の絵本としてはトリックを贅沢に使いすぎとも感じられるでしょう。お子さんに、また、お子さんが生まれたお友達に、プレゼントしてはいかがでしょう。

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