新刊ミステリ 店頭確認
『キルケーの毒草』 相原大輔 カッパノベルス 1300円
『ビーストシェイク』 戸梶圭太 カッパノベルス 840円
『悪の華』 新堂冬樹 カッパノベルス 1260円
『孔雀狂想曲』 北森鴻 集英社文庫 540円
『異邦人 fusion』 西澤保彦 集英社文庫 540円
『酔いどれに悪人なし』 ケン・ブルーウン ハヤカワ・ミステリ文庫 903円
『樽』 F.W.クロフツ ハヤカワ・ミステリ文庫 903円
『ホッグ連続殺人』 W.L.デアンドリア ハヤカワ・ミステリ文庫 819円
『古い骨』 アーロン・エルキンズ ハヤカワ・ミステリ文庫 819円
相原大輔は、『首切り坂』で幻想的な探偵小説の世界を楽しませてくれました。トリックはとんでもないものなのですが、それもありと思わせてしまうような不思議な作品でした。『キルケーの毒草』も期待大です。
『孔雀狂想曲』は骨董品屋・雅蘭堂を舞台にした連作ミステリ。『異邦人』はタイムスリップものです。父親が殺害された23年前に戻った主人公が、事件を防ごうとします。西澤保彦の作品は、SF的な設定の中にミステリとしての謎解きのおもしろさを取り入れ、さらに登場人物の心の揺れを繊細に描き出している点が魅力です。
ハヤカワ・ミステリ文庫からは、新訳や新装版が出ています。『樽』はクロフツの名作。「クラシック・セレクション」と銘打っての登場です。解説は森英俊。力入っていますが、それだけ質的にも歴史的にも価値ある作品なのです。次回配本はウールリッチの『黒い天使』。こちらも楽しみですね。
『ホッグ連続殺人』もまた本格ミステリの傑作です。事件のたびに残される「H.O.G.」の文字。謎解きの楽しさを存分に味わえる作品です。というよりも、この本が品切れになっていたということに驚いてしまいました。奥付は、2005年1月となっていますから、新装版ということになります。教授の名前が少し変更されています。
『古い骨』は、以前ミステリアス・プレス文庫で刊行されていたものの再文庫化。シリーズが続けて出るとよいのですが。
『酔いどれに悪人なし』はシェイマス賞最優秀長編賞受賞作です。米国ではなく、アイルランドの作品で、読書好きの私立探偵という設定がよいですね。解説を読むと、エド・マクベインやペレケーノスの名前が出てくるとか。エドガー賞の方にもノミネートされました。
何冊かの本を机の上に並べて、どれから読もうかと考えている時間がたまらなく好きです。
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Comments
どうも、Enigmaです。
『樽』の解説よいですね。今までのベストかもしれません。私としては、作品自体は高く評価していないのですが。
Posted by: Enigma | 2005.01.23 at 01:42 PM
Enigmaさん、こんにちは。あまりミステリを読んでいない頃に出会った作品なので、おもしろく読めたのを記憶しています。大昔ですが。Enigmaさんの『樽』のデータ、たいへんなものですね。こんなにたくさん出ていたのかとびっくりしました。よくお調べになりましたね。貴重な資料です。わたしは、角川、創元、集英社と来て、これで4つ目の『樽』になりました。クロフツのファン、増えるといいですね……。
Posted by: とも | 2005.01.23 at 08:01 PM